新潟県で2回目となるアール・ブリュット公募展を開催します。
テーマは「ものと語り」。
文化的な伝統や流行、教育などにとらわれず、日々の暮らしの中で独自の発想と方法により生まれた「もの」とともに、それを受けとっている周りの方による「語り」を紹介します。
「新しい言語を作り出すこと、それはまさに芸術家の創意のありかです。」
アール・ブリュットを提唱した画家ジャン=デュビュッフェは、表現する動機をそのように言いました。
「言語」という観点に立った時、「作品」は誰との間で使われ、どのようなやりとりを生み出しているのでしょうか。
今回の公募展では新潟・上中下越より65組の応募があり、多様な分野の専門家「読み手」の皆様から選ばれた、15組の「ものと語り」を紹介します。
会期:2023年3月4日(土)-12日(日)
3月8日(水)は休館
開館時間:10:00-17:00
入場料:無料
[企 画] 新潟県アール・ブリュット・サポート・センターNASC
[総合演出] 角地 智史
[空間演出] 小出 真吾(IDEKO)
[主 催] 新潟県(新潟県障害者芸術文化活動支援センター)
[共 催] 上越市
令和4年度新潟県障害者芸術文化活動普及支援事業の一環で実施します。
出品者 【 作り手+語り手 】
HI + 工藤 由貴子
大塚 智史 + 岩﨑 亜矢子
小野塚 秋雄+ 本間 洋子
小村 孝子 + 濁川 将司
西須 奈津子+ 石塚 紀子
佐藤 葉月 + 平山 麻衣
拓也 + 郁恵
七桃 囝仔
土田 真央 + 早川 小雪
土田 学 + 佐藤 汐織
手塚 里美 + 佐藤 貴彦
馬場 悠斗 + 馬場 友絵
松澤 龍成 + 金澤 薫
耀 アカル + 虎谷 多真
吉原 悠真
【作品を応募してきた時に書類に書かれていた内容(一部)】
・最初は自分の名前「た」を書く事が主な書き方でした。
・支援員たちの心を鷲掴みにした。
・これってまるで息子の日記みたいと気づいたのです!!
・お話はほぼハッピーエンドで終わり、そのことを大切にしているようです。
・たくさんありますが手と脚のラインが私は好きです。
・「はい」とは言うが描くことはない。
・「自分で病気をつくらんのじゃ」
・タイトル らくがき・テキトーな絵
・どうせ「障害者だし」「へんな絵」とこの絵だれかに見てもらいたい。
・上記で説明したようなルールで描かれないこともある。
【ものと語りの紹介(一部)】
作家⓵
作品名:緑がいっぱい道につながる いろいろな風景そしてスマイル
語り:絵を書いたときの気持ちは、今回の絵はできるだけ暗くならずに緑をいっぱい使って明るめに書きました。自分だったらこの花の中の風景道を歩いてみたいなーと思いながら描いたのがこの絵の気持ちです。
作家②
作品名:無題
語り:龍成さんは、自分の好きなキャラクターを何度も描き、描いているうちに自分の中で形が変化していきました。表現活動は彼にとって特別なことではありません。湧き上がるイメージをたんたんと目の前の素材に写し出しています。
作家③
作品名:自らの権利は自らが守る。
語り:これらは全て意図して作製した物では無く、自分の権利を他者から保護する為作ったもの、怒りから生まれたもの、悲しみから生まれたもの等、人生を送る過程で偶然生まれた作品です。
選者 【 読み手 】
古泉 智弘(漫画家)
迫 一成(hickory03travelers代表 アートディレクター)
藤井 岳(相談支援事業所もくれん)
本間 奈美(相談支援センターそらうみ)
前山 裕司(新潟市美術館館長)
山下 理加(京都芸術大学アートプロデュース学科教授、アートジャーナリスト)
【地域連携/同時開催】
上越教育大学附属小学校6年1組のぱらまちアプローチ
児童がこれまで体験した仕事やスポーツ・芸術活動などを通じて考えた、
障害のある方と共に暮らすまちの在り方を展示します。
【会場】ミュゼ雪小町 住所:上越市本町5-4-5 あすとぴあ高田5階
・あすとぴあ高田に有料立体駐車場があります。
・車いすトイレ有。
・鑑賞にあたって不安がある方はお気軽にお問い合わせください。
・えちごトキめき鉄道高田駅から徒歩で約4分。改札を出てロータリーを右方向にまわってください。ホテル前につきましたら横断歩道を渡らずに右折し大通りを直進してください。ローソンが1階に入っているビルの5階が会場となります。
【お問い合わせ】
新潟県アール・ブリュット・サポート・センターNASC
(社会福祉法人みんなでいきる法人本部内)
電話番号:025-530-7264 FAX:025-530-7261
〒943-0834 新潟県上越市西城町2-10-25-307
E-mail:info@niigata-artbrut.net
URL:https://www.niigata-artbrut.net/
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